ステージスタジオ体験記 中編
前編で受付パートまでざっくり書いたので、中編いよいよ宝塚メイクの話と撮影の話です。
後編は扮装付き写真が手元に届いたら、また振り返りつつ更新します。
専用の肌着に着替えて、メイクルームに入ります。私の場合、娘役が先であとで男役になります。
まずは化粧水で顔を整えたら、三善グリースペイント(ドーラン)21か22あたりのものすごくピンクになるやつをスポンジでこれでもかと塗られます。
顔に満遍なく塗れたら次は鼻立て。
娘役さんだから地紅でいくのかしら?とわくわくしていたら、白いものを鼻筋と額に塗られた。
こんな感じの粉っぽいやつね。
それから小鼻に茶のような紅をぬられて、ぼかされた。Tゾーンの立たせ方めちゃくちゃ参考になりました。
衝撃はチーク。
私はこのシリーズを想定していたのだが(よくあるチークね)
スティックファンデーションをぐりぐりと、額の縁から頬まで塗られた。
猿のような顔がいたたまれなくなる。
確かここら辺でお粉をたたきこまれた。
余談ですが、楽屋の香りスプレーってあるじゃないですか?あれ、三善の粉おしろいを撒き散らした感じの匂いじゃない??
そして、最後にフェイスケーキ。
色は確証ないけど、水をいれてはけで塗っていきます。
そうすると猿のようなチークも仄かにみえるぐらいになります。
これでベースが完成。この段階では鼻以外はやばい。
次にパーツメイク。
大きな流れとしてはルボタンでアイライン、紫ピンクでダブルライン、眉毛、付けまつげとしたまつげという感じ。
ルボタンは三善じゃなかったなあ。
参考までに三善の画像のせますね。
もしかしたらこれかな?
ちなみにこのステージライナー日常メイク(アイライン)にもおすすめの三善製品ベスト3にはいる。
落とすときぽろぽろするけど、落ちないので夏現場にいい!お値段も安いので良かったら試してみてください。
ルボタンを目の回りに引いていくのだけど、如何せん目の存在感があるうえに片方だけ奥二重なのでお姉さん戸惑ったよね。(知らないけど)
いびつなアイライン(普通のメイクより太め)が引かれます。形も太さもめちゃくちゃでもつけまつげしてから直すのでいいのです。
まあ、私のような二重幅が左右で違う人はアイプチしちゃうのが楽なので、よくジェンヌさんもスカステとかでそんな話してますよね。
脱線しましたが、眉毛とダブルライン
眉毛は娘役は長さは出しすぎず、丸く丸く山を作ります。
紫でざっと中のラインをひいて、フューシャピンクのカラーを引かれました。紫はちょっと見たことないパッケージでしたが、プレストの粉タイプ、ピンクは三善のだとは思うのだけど…?この色ほほ紅しかなかったな。
眉毛の始まりからダブルラインをかいていくのが印象的でした。
最後につけまつげ。
今回はこんな感じの長さも派手さも均等タイプでした。
つけまつげをちょっと本来の目から離してその隙間をルボタンで埋めていきます。あとつけまのりも黒く塗りつぶす。
人によってはめちゃくちゃ離すジェンヌさんもいるけれど娘役メイクなのでそんなに離しませんでした。
したまつげをルボタンで描いて完成です。
ちなみに、男役メイクへのポイントチェンジでは、眉毛の山をとり真っ直ぐ長くと、つけまつげを外にして、したまつげをルボタンで足して青を加えました。ぼかすときにもう一色薄い青使ってたかも。
撮影では早替えしやすいように衣装が床に置かれていて基本的にお姉さんたちがみんなで着せてくれます。
エリザベート(戴冠式)ではぐるぐるに補正された上からしめられました。イメージとしてはお着物の帯をしめるぐらいなかんじでしょうか。めちゃくちゃきつくて死ぬ!とかではない。
アクセサリーや手袋にいたるまですべてつけてくださいます。
170近くあるためか台はなかったです。
スカーレット(緑)は可愛くて一番ゆるくて着やすいかもしれない。半がつらセンター分けに髪がつけられる瞬間が大興奮でした。
一応台にのったら、下げられました。まあ身長に合わせてなので娘役ならどんな方でもやり易いと思います。
後ろの緑のリボンは後からつけられるのですが、衣裳のきらきら感を体感できたのが個の衣装なので個人的にはものすごくお勧めです。
オスカル(赤)は難儀で、とりあえず全部でかい。サッシュ(オスカルの金色のリボンベルトのこと)が締まらず、クッションをいれてもらいました。最終出来上がりをみていないけど、男役は補正なしには無理だなあと思いました。
でもスターブーツを体験できるので良いと思います。
娘役の時に肘をはる癖が直らなくて、危うく厳ついスカーレットになりそうでした。
でも撮影中もお姉さんたちが角度や表情を調整して下さるので、安心して出来ました。
宝塚メイク、撮影編はこんな感じであとは実物を見ながら振り返り編をしたいと思います。
後編へつづく